損益分岐点|TMK記帳代行サービス

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損益分岐点

損益分岐点(そんえきぶんきてん)とは、「売上と費用がちょうど等しくなり、利益がゼロになる売上高」を指します。


損益分岐点を上回る売上 = 黒字(利益が出る)
損益分岐点を下回る売上 = 赤字(損失が出る)


事業が赤字を出さないために「最低限いくら売り上げる必要があるのか」を把握できる、経営において最も基本的かつ重要な指標の1つです。



損益分岐点の計算方法

損益分岐点は、以下の計算式で求められます。


損益分岐点 = 固定費 ÷ 限界利益率
限界利益率=限界利益(売上-変動費)÷売上


まとめると以下の計算式になります。
損益分岐点=固定費÷((売上-変動費)÷売上)


この計算を行うためには、自社の経費を「固定費」と「変動費」の2つに分類する必要があります。



固定費と変動費の違い


業種や事業形態によって変動費・固定費の区分が異なる場合があります。


固定費

固定費とは、売上高の増減に関わりなく発生する費用を指します。


製造業・・・労務費、福利厚生費、減価償却費、賃借料、保険料、修繕料、光熱水道費、旅費・交通費、その他製造経費、販売員給料・手当、通信費、支払運賃、荷造費、消耗品費、広告・宣伝費、交際・接待費、その他販売費、役員給料・手当、事務員給料・手当、支払利息・割引料、従業員教育費、租税公課、研究開発費、その他管理費を言います。
販売業・・・販売員給料・手当、車両・燃料費(小売業は100%、卸売業は50%)、車両修理費(小売業は100%、卸売業は50%)、旅費・交通費、通信費、広告・宣伝費、その他販売費、役員(店主)給料・手当、事務員給料・手当、福利厚生費、減価償却費、交際・接待費、土地・建物賃借料、保険料(小売業は100%、卸売業は50%)、修繕費、光熱水道費、支払利息・割引料、租税公課、従業員教育費、その他管理費を言います。


変動費

変動費とは、売上高の増減につれて変動する費用を指します。


製造業・・・直接材料費、買入部品費、外注費、間接材料費、その他直接経費、重油等燃料費、当期製品仕入原価、期首製品棚卸高-期末製品棚卸高、期首仕掛品棚卸高-期末仕掛品棚卸高、酒税を言います。
販売業・・・売上原価、支払運賃、支払荷造費、支払保管料、車両燃料費(卸売業のみ50%)、車両修理費(卸売業のみ50%)、保険料(卸売業のみ50%)をいいます。
(中小企業の原価指標より一部加筆)



損益分岐点売上高のシミュレーション


実際の数値を使って損益分岐点を計算してみましょう。


月間売上高:1,000万円
変動費(仕入・外注費等):400万円
固定費(家賃・人件費等):450万円


限界利益と限界利益率を計算


限界利益 = 1,000万円 - 400万円 = 600万円
限界利益率 = 600万円 ÷ 1,000万円 = 60%(0.6)


損益分岐点を計算


損益分岐点売上高 = 450万円(固定費) ÷ 0.6(限界利益率) = 750万円


この事業の場合、月間の売上が750万円に達して初めて黒字化し、750万円を超えた分から利益が手元に残る仕組みになります。



損益分岐点を下げて「倒れない会社」をつくる


損益分岐点売上高が低ければ低いほど、不況や売上減少時でも赤字になりにくい体質になります。


損益分岐点を下げるアプローチは主に2つです。


  • 固定費の見直し(削減)
    オフィスの適正化、不要なサブスクリプションの解約、業務の外注化(人件費の変動費化)など、売上に左右されない基本コストを圧縮します。

  • 限界利益率の改善(粗利アップ)
    仕入先との価格交渉、無駄なロス・外注費の削減(変動費引き下げ)、あるいは高付加価値化による販売単価の引き上げを行います。


損益分岐点は経営指標として重要な位置付けにあるとともに、同時に、損益分岐点を下げることが事業の安定へと繋がります。


固定費を下げる・限界利益率を上げる。
     ↓
損益分岐点が下がる。
     ↓
安定し、売上が少なくても黒字化・利益が残りやすい体質へ。

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