会計処理方法には発生主義会計と現金主義会計という2つの方法があります。
まずはそれぞれを簡単にご説明いたします。
売買などが成立(発生)した段階で計上する方法です。
発生主義会計の方が常に正確な損益を把握できます。
しかし期中での処理が大変煩雑になり仕訳数も増えるというデメリットがあります。
成立時ではなく実際に入出金があった際に計上する方法です。
簡略な方法ですが、青色申告はもちろん白色申告でも申告時には発生主義会計で処理をすることが義務付けられています。
12月決算の法人の場合
10/20に商品A500円の売上が成立し、12/10に現金入金
11/20に商品B400円の売上が成立し、翌年1/10に現金入金
12/20に商品C800円の売上が成立し、翌年2/10に現金入金
10/20 売掛金/売上 500円 商品A
11/20 売掛金/売上 400円 商品B
12/10 現金/売掛金 500円 商品A分の入金
12/20 売掛金/売上 800円 商品C
12/31(決算) 仕訳なし
10/20 仕訳なし
11/20 仕訳なし
12/10 現金/売上 500円 商品A
12/20 仕訳なし
12/31(決算) 売掛金/売上 1200円(商品B、商品C)
商品Aは期中に売上が成立し期中に入金もありますが、商品Bと商品Cは期中では売上の成立のみで入金は翌期になります。
そのため商品Bと商品Cは売掛金になります。
現金主義会計では売掛金を認識しないため、上記のように決算時に売掛金の総額を売上計上する必要があります。
いずれも最終的には売掛金1,200円、売上が1,700円となり一いたします。
TMK記帳代行サービスでは、期中は現金主義会計、決算で発生主義会計を行っております。
どちらが正しいということはございませんが、ご要望であれば期中から発生主義会計(有料オプション)での処理も可能です。