会社の設立時にまず必要なものは、元手となるお金です。
これが資本金です。
中小企業の場合、縁故者(社長本人や親族、起業関係者など)が出資します。
昔は会社を設立するのに、株式会社なら1,000万円、有限会社なら300万円必要でした。
しかし新会社法(平成17年)の施行により、1円でも株式会社を設立することができるようになりました。
とはいえ、1円の元手で会社を起こすことはできません。
会社を設立、経営していくうえで最初にいくら必要なのか、綿密な事業計画のもとに資本金を決定する必要があります。
会社を経営していく上で、更なるお金が必要になることがあります。
そのときの手段の一つとして、増資があります。
増資とは、会社の設立時と同様に、株を発行・売却してお金にし、資本金を増やす(元手金とする)ことです。
中小企業の場合はやはり、縁故者が出資しますが、上場企業の場合は証券取引所で自由に株の売買が可能です。
資本金は解散時に戻ってくる、または返さなければいけない、資本金が多いほど大きい会社、安定した会社など、誤解が多い科目ですが、資本金は設立時に資金として使っているので返す必要もなければ戻ってくる事もありませんし、決して会社の状態をはかるものでもありません。
会社の安定度の指標として自己資本比率というものがあります。