記帳代行料の計算基準となる「仕訳数」は概ね下記の1ヵ月分の合計となります。
・領収書の枚数
・通帳の行数
・クレジットカード明細の行数
・その他
他の計算方法として前期の総勘定元帳がある場合は、前期の総勘定元帳の全ての仕訳数の1/2が年間仕訳数になります。
更にその仕訳数を月数で割っていただくと、1ヵ月当たりのだいたいの仕訳数が算出できます。
例外として、領収書が1枚でも2仕訳以上が必要な場合もあります。
具体例を下記に記載いたしますので、ご参照ください。
通常の仕訳
例)ガソリン代を支払った。
車 両 費/現 金 ×××円 〇〇石油 ガソリン代
(1仕訳)
消費税の課税事業者の場合、消費税区分ごとに仕訳を分ける必要があります。
領収書が1枚でも、消費税の課税(10%・軽減税率8%)・非課税・不課税が混在している場合は仕訳を分けて入力します。(お通帳、クレジット支払いの場合も同様です。)
例)郵便局で切手と印紙を買った。
通 信 費/現 金 ×××円 郵便局 切手代(課税10%)
租 税 公 課/現 金 ×××円 郵便局 印紙代(不課税)
(2仕訳)
例)スーパーで食材(仕入)を購入した。
仕 入/現 金 ×××円 仕入(軽減税率8%)
消 耗 品 費/現 金 ×××円 ビニール代(課税10%)
(2仕訳)
領収書が1枚で、支払内容の違うお支払いは、どちらか金額が多い科目にまとめて記帳することも可能です。(お通帳、クレジット支払いの場合も同様です。)
例)少額の消耗品、事務用品を購入した。
消 耗 品 費/現 金 ×××円 株式会社〇〇 〇〇代他
(1仕訳)
領収書が1枚で、支払内容の違うお支払いのうち、片方の金額が10万円以上の場合は、仕訳を分けて入力します。(お通帳、クレジット支払いの場合も同様です。)
例)20万円超の仕事机と少額の消耗品、事務用品を購入した。
消 耗 品 費/現 金 ×××円 株式会社〇〇 〇〇代他
工 具 備 品/現 金 ×××円 株式会社〇〇 仕事机
(2仕訳)
通常の仕訳
例)電気料金を支払った。
光 熱 費/預 金 ×××円 電気料金
(1仕訳)
売上から手数料などが相殺されて入金されている場合は、相殺分を分けて入力します。
例)売上から手数料と保険料が引かれて入金があった。
預 金/売 上 高 ×××円 〇〇株式会社
保 険 料/売 上 高 ×××円 〇〇株式会社 保険料相殺
手 数 料/売 上 高 ×××円 〇〇株式会社 手数料相殺
(3仕訳)
通常の仕訳
例)ETC2件と保険料が引き落とされた。
交 通 費/預 金 ×××円 〇〇カード ETC
交 通 費/預 金 ×××円 〇〇カード ETC
保 険 料/預 金 ×××円 〇〇カード 〇〇損保 火災保険
(3仕訳)
※クレジットカード明細にETC利用料が合計表示されている場合は、合計で1仕訳で入力することも可能です。
給料の仕訳
例)給料を支払った。
給 料/諸 口 ×××円
交 通 費/諸 口 ×××円
諸 口/社会保険料 ×××円
諸 口/源泉所得税 ×××円
諸 口/住 民 税 ×××円
諸 口/現 預 金 ×××円
(6仕訳)
車両購入の仕訳
例)車を一部ローンで購入した。
車 両/諸 口 ×××円(付属品含む)
諸 費 用/諸 口 ×××円(消費税課税)
諸 費 用/諸 口 ×××円(消費税非課税)
租 税 公 課/諸 口 ×××円 自動車取得税等
保 険 料/諸 口 ×××円 自賠責保険
預 け 金/諸 口 ×××円 リサイクル預託金
諸 口/現 預 金 ×××円
諸 口/設備未払金 ×××円 ローン
支払手数料/設備未払金 ×××円 ローン利息
(9仕訳)
上記以外にも1枚の領収書や明細で仕訳数が複数になるケースがございます。
気になる取引・仕訳などがございましたら、お問い合わせよりご連絡をよろしくお願いいたします。